JOURNAL
意外と知らないデニムのディティール 3:バックヨーク
ジーンズには必ずついてる、この斜めのパーツ・・・
なんだかご存知ですか?
なんて言うパーツでしょ〜か???
知ってる人は、デニム好きですよ(笑)
この斜めのパーツは、メンズ用にもレディース用にも必ずあります。
コインポケットと同じく、ジーンズ特有のパーツです。
このパーツは、【 バックヨーク 】といいます。
シーンズのルーツは、アメリカのワークウェアーです。
そして、ジーンズを最初に作ったのは、リーバイスですよね。
当時の生地は、ガチガチに重く分厚いデニムを使用していました。
しかも未洗い(生=リジット)で!!!!
ジーンズもそうですが、洋服は全般的に平面の型紙から作られます。
平面の型紙に合わせて生地を裁断し縫製していく・・・つまり平面的な洋服を無理矢理、体にフィットさせて着用してるんです。
だから、洋服のフィットってとても大切だし、技術とノウハウが必要なんです。
当時、フィットをどう向上させるか?という研究開発が行われました。
このバックヨークは、ちょうどお尻の丸み(立体)に位置します。
お尻の立体感に合わせてフィットを向上させようと開発してできたのが、このバックヨークなんです!!!
本物のヴィンテージのバックヨークの縫い方は、【折伏せ縫い】なんだよ
バックヨークの縫製って、
現在は、ほとんど『巻縫い』っていう環縫い(チェーンステッチ)を用いた縫製仕様です。
あなたが持っているビンテージのパンツは、どうなってますか?
本当のヴィンテージのバックヨークの縫製って・・・・
【折伏せ縫い】っていう本縫いを用いた縫製仕様なんですよ。
ジーンズをひっくり返して裏のステッチを見ると、だいたい何年頃のジーンズかがわかります。
あなたのバックヨークは、お尻にフィットしてますか?