JOURNALジャーナル

JOURNAL

意外と知らないデニムのディティール 4:隠しリベット

Vintage JEANS の特徴的なディティール。

このディティールを知っておくのは「ジーンズ好き」を名乗る登竜門になります。

ご存知ですか?

【隠しリベット】って。

後ポケットのポケット口の両端にリベットを打ちます。

そのリベットが見えないような特殊な縫製仕様を施しているものがそれになります。

Vintage JEANS の代表であるリーバイス501XX。

(この写真はヴィンテージ リーバイス501XXではございません)

隠しリベットは、年代によってディティールが変化するリーバイス501XXにおいて、最も特徴的なディティールです。

 


【隠しリベット】の判別方法は?


 

リベットが見えないように打たれている隠しリベット。

そうやって判別するのか?

それは、ジーンズの裏側を見ましょう!

後ポケットのポケット口の端にリベットの足の部分が見えます。

表から見えなくて、裏にこのようなリベットの足が見えてるジーンズは、隠しリベット仕様のジーンズです。

また、表側からの判別は、後ポケットにアタリが出てきたらよく分かります!

後ポケット口の両端にリベットのアタリが出てきます。

 

*表側からの判別方法:リベットのアタリが出てくる。

*裏側からの判別方法:リベットの足部分が見えている。

 


【隠しリベット】のプチ歴史


 

リーバイス社は、1987年にポケット等の補強にリベットを打つという特許を取得しました。

有名ですよね!

このリベットのお陰で製品の堅牢さが格段に上がりました。

でも、このリベット・・・鞍や家具を傷つけやすいというデメリットがありました。

リーバイスのライバルであるLEE(リー)が、1930年に入り、リベットのデメリットを打ち消すバータックを採用し、ライバル リーバイスに対抗しました。

ライバルに負けてられないリーバイスは、1937年に特許を取ったリベット補強を活用しながら、デメリットを打ち消し、ライバル LEE(リー)に対抗する・・・・・

 

【隠しリベット】を生み出し、採用しました。

 

この隠しリベットは、1937年から1966年まで採用された仕様です。

これ以降から、バータックが採用されて、この隠しリベットは歴史の産物になりました〜。

 

 

リーバイス501が好きな人は多いですよね。

ジーンズ業界の人間からすると 501 = 501XX になりますが・・・

501やジーンズを語るなら、この隠しリベットは覚えてた方がいいですよ!

 

【隠しリベット】の知識は、隠さずひけらかしましょう(笑)

  • SHARE