糸の番手、0(ゼロ)番手について
ネット担当コトです。
ジーンズを生産する時、よく目にする「番手」。
厳密には縫製糸の「一定の重さあたりの長さ」、つまり「糸の重さの単位」のことなのですが、一般的に縫製糸の「太さ」として認識されています。
糸には撚り(より)がかかっていて、同じ素材の糸でも撚りが強いと細く見えますし、撚りが弱いと太く見えます。
また、糸を形成する繊維の種類や素材によっても、全ての糸が同じ番手でも同じ太さになるとは言えません。
よって正確には番手は太さでは無く、重さに対しての長さとなるわけです。
規格としては、100gの重さで100mの長さのある糸を1番手、100gで200mあれば2番手となります。
番手が大きくなるほど糸は細くなり、番手が小さくなるほど構成する糸が増えるので、太くなり強度も上がります。
通常、厚手のジーンズでは20-30番手を使用します。
極薄のシフォンなどの生地は90番手、カジュアルウェア全般は50-60番手、家庭用ミシンなどで使われる糸も大体60番手が多いようです。
※この番手の規格は国によります。
参考資料:株式会社フジックス https://www.fjx.co.jp/learn/knowledge05.html
ジーンズは、そんな厚い生地を何重にもしたり、着用した時に負荷がかかる箇所が多々あり、その部分には縫製糸に6-8番手の太番手を使用したり、縫い方を変えて強度を上げます。
ところで、ヘビーオンスのジーンズなどで「0(ゼロ)番手ステッチ」と目にしますよね。
「重さがあるけど、長さゼロの糸」??
そう、現実には存在しないので、実際は大体2-3番手くらいのものが多いようです。
この「0番手ステッチ」、「これ以上ないくらい太くて頑丈だよ」ということを伝えたい宣伝用語として使われているそうです。キャッチーなフレーズですね。
さて、太い糸を使うと針も太くなり、その針にも番手があります。
デニム生地は厚いため、縫うためにはミシンにもパワーが必要になります。
職人はミシンにあった適切な番手の針を使い、しっかりと縫い上げることで丈夫なジーンズができあがるわけです。
ちなみに、「よりを戻す」の語源はこの糸の撚り(より/縒り)からきているとか。
「より合わせたものをほどいてもとに戻すこと。絡ませたものを元に戻すこと。」から、江戸時代後期あたりに意味が転じて、こじれた関係を元に戻す意を表すようになったそう。
特に別れた男女の復縁を言いますが、今なら「元サヤ」って言いますかね~。
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