JOURNAL
ボタンフライかジッパーフライか
今回の記事は「社会の窓」問題についてです。
この言葉自体、ここ最近全く見なくなり、もはや「死語」というにふさわしい言葉として言い伝えられています。(大嘘)
筆者の年代がばれてしまったところで本題です。
ジーンズの股上部分がボタンになった物とジップになった物をご覧になった事はあるでしょうか?
ジーンズのフロントの股上部分がボタン仕様になった物を「ボタンフライ」と呼びます。
ジーンズが誕生したのはアメリカがゴールドラッシュに湧いた1870年ごろの事。今から150年ほど前のお話になります。そしてその頃ってまだ、ジッパーが発明されてなかったのです。
だから、本来はこの「ボタンフライ」が主流であり、フロントがジッパーである「ジッパーフライ」は当時まだ日の目を見ていなかったのです。更に言うとジッパーが誕生する前までは、どのパンツも全てボタンフライの仕様だったそうです。
※フライ…パンツ類のファスナーやボタン部分が外から見えないように留めている部分を二重合わせにした部分を指す英語。
「いや、ジップの方が開閉が楽でしょ」
という方も多数いらっしゃる事でしょう。しかし過去、本来デニム生地とは洗うと縮みます。(最近のデニム生地は防縮加工が施されていますが。)特に生デニムはより縮んでしまうので、フロントがジッパーだと生地だけ縮む事になります。もちろん、現在は防縮加工された製品が出回っているものの、リジッドジーンズだとやはり少なからず縮んでしまいます。
ジーンズ好きの中には、結構な割合でオタク的に好きな人が多数いらっしゃいますが、多くはこの「ボタンフライ」を好んでいるようです。
ボタンフライに慣れていない方は最初は戸惑うでしょうけど、意外とすぐ慣れますので一度お試しあれ。