国産ジーンズ第一号と日本のジーンズ製造の歴史
We Love JEANS !!!
ジーンズやデニムが大好きな人が読んでくれてるであろう・・・この BMC JOURNAL 。
マニアックな事柄をサクサクっと感覚的に読めるとお褒めの言葉を頂きました!
では、早速、こんなお便りが・・・・
【日本初のジーンズブランドってどこですか?】
良い質問ですね。
日本で初めてのジーンズブランド。そして、ジーンズ製造。これは一緒に考えて紐解いていかなければなりません。実は・・・・歴史的にも複雑なんです(笑)
この BMC JOURNAL では、サラッと超簡単に説明して行きますね!
国産ジーンズは、CANTON と BIG JOHN の関係からスタート
国産ジーンズ第一号と日本のジーンズの歴史を語る上で、欠かせない2つのブランド。
それは・・・・CANTON(キャントン)とBIG JOHN(ビッグジョン)です。
そして・・・・これに深く関わっていたのがジーンズ界で伝説の【大石紡績】です。
1963年に大石貿易がアメリカの「キャントンミルズ社」からデニム生地を輸入開始し、ジーンズの製造販売を開始(諸説あり)、1965年に東日本と西日本で分割生産を開始し、CANTONと名付けてジーンズの販売を開始したのが日本のジーンズの歴史です(諸説あり)。
よって、国産ジーンズ第一号は・・・・・CANTON です!!!
東日本での製造は群馬だったとか・・・諸説あります(本当に生産してたのかな?)。
西日本は、BIG JOHNの前身である【マルオ被服】が生産を請け負いました。
(参考:BIG JOHNより http://www.bigjohn.co.jp/history/ )
現在では、国産ジーンズ生産 第一号は、BIG JOHN(マルオ被服)です!!!
誤認してませんか?ジーンズ好きの皆様!
日本のジーンズの歴史から見るとこうです。
*国産第一号ジーンズブランド:CANTON
*ジーンズ国産第一号:マルオ被服(BIG JOHN)
国産ジーンズブランド第一号:CANTON
国産ジーンズブランド第一号 CANTON 。
大石貿易がアメリカのデニム生地メーカーのCANTONの名を勝手に拝して生まれたジーンズブランドです。
ワンウオッシュ加工を提案し、瞬く間に日本全国を制覇した伝説のジーンズブランドです。
しかし、日本で売れに売れたジーンズブランドCANTONに、アメリカのデニム生地メーカー キャントンミルズ がネーミングの使用権の請求を行い、すったもんだの末に、1968年に日本からジーンズブランドCANTONは姿を消します。
(CANTON第一号ジーンズ)
では、ブランドはどうなった?
現在は、大手繊維商社の豊島が、2008年からCANTONの製造販売を手掛けています。
BIG JOHNは現存する最古の国産ジーンズブランド
CANTONの製造を請け負っていたマルオ被服(BIG JOHN)。
CANTONの製造と同時並行で、1965年にアメリカのコーンミルズ社からデニム生地を輸入し、自社ブランド BIG JOHNを展開開始。
(BIG JOHN第一号ジーンズ)
早々にCANTONが市場から姿を消したので、その後、BIG JOHN が市場を席巻していきます。ナショナルメーカ(NB)として、自社で企画製造販売を国内で初めて行ったのが、BIG JOHN なんです。
国内初を冠するジーンズブランドは、1965年に現れる
ん?
気づきました?
マルオ被服は、1965年にBIG JOHNを製造販売開始・・・・・・
CANTONは、1965年に流通開始(1963年をCANTONの起源とする説あり)・・・・・・・
つまり、1965年が日本において、国産ジーンズが産声を上げ、新品ジーンズ市場が生み出された年なんです!!!
まとめると・・・
*国産第一号ジーンズブランド:CANTON
*国産第一号ナショナルジーンズブランド:BIG JOHN(マルオ被服)
これが、日本のジーンズの歴史の始点です。