チェーンステッチってなんだ?
ジーンズの縫製でよく耳にする【チェーンステッチ】。
特に、裾(裾上げ)の縫製で聞きますよね!
チェーンステッチって、一体なんなんだ?!っていうお話です。
チェーンステッチって・・・書いて字の如く「チェーン=鎖」に見える縫い方です。和名でいうと、【環縫い】です。聞いた事あるでしょ?ジーンズ好きなら。環縫いって。
「チェーン=鎖」に見えるステッチって、ジーンズにあったっけ?
不思議ですね〜(笑)
縫製は【本縫い】と【環縫い】がある
ジーンズを縫製して組み立てる工程において、本縫い と 環縫い があります。
わかりやすく、裾裏の縫製で確認しましょう。
(写真参照元:https://www.rakuten.ne.jp/gold/more-net/info-takenaosi.html )
左が【チェーンステッチ=環縫い】。右が【シングルステッチ=本縫い】。
*チェーンステッチ=環縫い
(裾の裏側の拡大写真)
わかりますか?
糸が輪になってますよね!
これがチェーンステッチ=環縫いです。
表は、普通のステッチなんです。裏だけがチェーンステッチなんです。
*【ユニオンスペシャル】のチェーンステッチは、価値が高い!も参照して下さい。
シングルステッチ=本縫い は、表から見ても裏から見てもステッチは同じに見えます。
縫い方は、こんな感じです(笑)
ジーンズで使われる チェーンステッチ=環縫い は、二重環縫いっていう上糸と下糸が異なる糸で出来ています。
NBジーンズの二重間縫い手法としては、上糸は雰囲気を出す為に綿リッチな糸(コアヤーン)を使用し、下糸は堅牢性が高いKPFという糸を使用します。
【本縫い】と【チェーンステッチ=環縫い】は、生産効率の違いがある
ボビンって聞いた事あります?
ミシンの下糸を収納するケースです。
これは本縫いで使用されます。
下糸の収納量は、ボビンの大きさに任意なんです。
なので、下糸が切れない距離しか縫えません。切れる度に下糸を交換しなければなりません。
これじゃ、ジーンズのように長い距離を縫う縫製には不向きです。
本縫いは、生産効率が低いんです。
チェーンステッチ=環縫い は、どうかというと・・・・・
本縫いの様にボビンではなく、糸のコーンを使用します。
下糸が上糸と同じ収納量の多い糸から出されるので、長い距離が縫えます。
下糸を交換しなくてもいいんです(物理的には交換は発生しますが)。
環縫いは、生産効率が高いんです。
ちなみに・・・・・どちらの縫い方が強度の強い縫い方というと、本縫いなんです。上糸と下糸がキッチリ絡み合っています。環縫いは、上糸の底に対して、下糸をチェーン(鎖)状に絡めてるだけなので、下糸を一点切ると・・・トゥル・トゥルって下糸が一気にほどけちゃうんです!
ジーンズで使われる環縫い箇所
ジーンズで使用される環縫いは、裾以外にもあります。
距離の長い箇所を縫う時は、基本的に環縫いです。
ジーンズの脇や内股の縫製でインター仕様って聞いた事ないですか?
このインターってのも環縫いです。
他にも巻縫い箇所も環縫いなんです。
ヨークは、環縫いです。
ベルトも環縫いです(ブランドによっては、ベルト上のステッチは本縫いだったりもします)。
皆さんも、所有してるジーンズのステッチをよく見て下さい(笑)
百聞は一見に如かず!
あなたのジーンズには、チェーンステッチ=環縫い がいくつある?
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