染色堅牢度(けんろうど)~デニムの品質検査
ネット担当コトです。
畑違いの業界からジーンズメーカーのBMCに飛び込んで早3年弱。
アパレルには専門用語が多く、一回聞いただけでは何のことやらさっぱりだった単語の一つ『堅牢度』。
『けんろうど』と読みます。
堅牢度とは、どの程度丈夫であるのか、どの程度安定した状態であるかといった度合いをいい、日本ではJIS規定があり、評価は数値として見ることができます。
デニムだけでなく、染色した繊維製品は、使用しているうちに汗や洗濯など様々な要因で色落ち・変色などが起こります。
染色した製品が、それぞれの要因にどれほど耐えるか試験した評価を染色堅牢度といいます。
級数について
数値が大きいほど良い結果を表し、等級は、1級が最も低く、5級が最も高いです。但し、耐光に関しては、8級が最も高いです。変化を数値で表すことで、直接現物を見ないでも色落ちの程度を客観的に伝えられます。
出典:ボーケン
【染色堅牢度試験の一例】
・洗濯による色褪せや色移り・・洗濯堅牢度試験
・染料が地にしみ出す色泣き・・色泣き試験
・着用中の摩擦による色おち・・摩擦堅牢度試験
・汗による色落ちや変色・・汗堅牢度試験・・
・ドライクリーニングによる色落ちや色移り・・ドライクリーニング堅牢度試験
その他にも、BMCのワーカジ製品にある「プリントの剥離」、日光や漂白剤による変色などなど、様々な要因があります。
※併せて読みたいジャーナル記事
生地は、生産工程が終わると最後に品質検査を行い、反ごとに格付けされます。
一般的に、インディゴ染めをしたデニム(ブルーデニム)は洗濯や摩擦などで特に色落ちや移染する性質があり、染色堅牢度は良くありません。
出典:ボーケン
なぜなら、「デニムは色落ちする = インディゴは剥がれやすい = インディゴは固着しにくい 」から。でしたね。
※復習するのはこちらのブログ
日本では、厳しい品質管理のもと品質チェックがされていて、日本製のデニムは世界でもレベルが高いといわれる理由の一つとなっています。
まぁ、デニムって色落ちするものですし、それが味なんですけどね。
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*おまけ*
「ケンロード」ってワードを初めて知ったとき。
「堅」は「カタい」ってわかるけど、
「牢」・・・?なに牢屋?
速攻調べました。
①ひとや。罪人をとじこめておくところ。「牢獄」「牢屋」
②かたい。しっかりした。「牢固」
③いけにえ。また、ごちそう。「牢牲」
④さびしい。心細い。「牢愁」
出典:漢字ペディア
堅牢度的な意味は②として、他の意味が怖いって。
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